春といえば花見酒宴。 こういう連想はまこと気分がよく、日本のこういった風流は未来にぜひとも残してほしいと思うところである。 それとまた、春ということばから個人的に連想することがあって、 それはいつだかの春、行きつけの呑み屋の常連のあいだで流行…
本日【落語】記事2本目投稿。並行して紹介した上方落語の「はてなの茶碗」つながりで、こちらは江戸前の「井戸の茶碗」をご紹介。 はてなのほうとは違って、こちらの井戸茶碗のほうは、正真正銘、由緒正しきリアル骨董茶碗で、それがひょんなことから世に御…
今回は、このブログサービスの名にかけまして、「はてなの茶碗」というお噺をご紹介。この演目、上方落語の代表的な作品で、とても小気味いい快作であります。舞台となるのは京都で、江戸前とは異なるおおらかさ、たおやかな趣きがあるが、そこはそれ、落語…
読書というのは、人によって読み取るポイント、興味関心のポイントがもちろん異なっていて、そして同様に、笑い、思わず笑ってしまうポイント、つまりは「笑いの壺」というものも、人によってそれぞれ異なる、ということがあると思います。 今回はそんなこと…
男女の出逢いがマッチングアプリ全盛となった現代にあっては、あるのかどうかも疑わしい、もの珍しい"恋わずらい"を題材にした演目「崇徳院(すとくいん)」。 古風な題材ですが、雅味があり、江戸時代のほのぼのとした、微笑ましいムードを感じさせる小題…
先日、呑み屋で興味深い話を聞いた。 といっても個人的に食指が伸びた話、というだけであって、笑い話や与太話ということではない。 呑み屋というところでは、まあ、おおかたはくだらない話をするものである。 馬鹿っぱなしや下ネタなどを好んでするところが…
今回は、最近、行きつけの呑み屋で落語に関心を持ち始めた常連客に、落語の世界をざっと知ることのできる「初心者におすすめの、いい本ないの?」と訊かれたので、3冊ほど見つくろって紹介させていただこうと思います。 選定にあたっては、出版発行年の新し…
落語のなかの奇想天外、シュールな噺は江戸前のほうに多いといわれますが、この「首提灯(くびぢょうちん)」という噺もそれにあたります。 意味深なタイトルで、一見すると怪談を想起するかもしれませんが、そこは一味違います。奇々怪界であることにはかわ…
当ブログの【読書】カテゴリーをリニューアル・リライトしました。 リニューアルに際してあらたに推しの1冊として、ポール・オースター編、柴田元幸他訳『ナショナル・ストーリー・プロジェクトⅠ・Ⅱ』(新潮文庫、2009年)をご紹介。 こちらの本、当ブログ…
呑み屋でこんな話を聞いた。 数年前からソロ・キャンプを趣味とするお客がいて話をしたのだが、最初のうちはいろいろなキャンプ場へと足繁く通っていたが、最近はほぼ一択、いちばん気に入っている、とあるキャンプ場にしか行かなくなったという。 この趣味…
近所に美味いナポリタンを食わせる喫茶店がある。 たまにふと思い出しては無性に食いたくなる味で、先日、ぽかりと空いた時間ができたので、舌先に誘われるまま、ふらりと立ち寄ってみた。 最近は若者のあいだで昭和レトロ風というものが流行っているそうだ…
落語のなかでも、よく知られた演題であるこのお噺し。江戸寄席で「こんにゃく問答」、上方落語では「もち屋問答」と呼ばれ、噺家のなかでも客ウケが良いとされる、華やかな名作といわれています。 登場する人物たちもみな個性的で、噺のスジもよく練られてお…
この噺、大袈裟なもの云いになるかもしれませんが、落語的発想の粋を集約したような超現実的なおはなしとなります。 しかも「ボケ」の究極形といえるかもしれない一言が飛び出す、瞠目すべき展開と落ち(サゲ)。 落語の世界の扉を開ける最初の一話としても…
休日の昼下がり。 とくにやることもなし、居間でトドのようにゴロゴロしていたところ、なにやらカミさんの癇に障ったのか、叩き起こされて、どこかに出かけてこいと言われる。 と言われても、行きたいところもなし、どうしようかなと逡巡しつつも、そういえ…
男同士の奇妙な連帯感というものは、ときに唐突にやってくるものである。 その日も偶然だった。 若かりし時分、およそ20年前の話になるが、以前に働いていた勤務先での出来事である。 その日、少々、気の重くなる、憂鬱な仕事をまわされたのだが、それは自…
昨日、困ったことに"気づいた"ので、ここに筆をとることにする。ウチは、カミさんとの共通の趣味というのが銭湯に行くことで、月に2、3回、近隣の施設におもむいている。ときには遠出して、温泉につかりに行くこともあるが、ふだんはまあ、市内と隣市、…
少々、残念なことがあったので、ここにしるしておきたい。 今年の夏も終わりにさしかかっている。 この夏の終わりの、なんともいえない物哀しい風情というものが、いったいどこからくるのだろうと、ふと疑問に思うものである。 年初から徐々に気温が昇ってい…
とりとめもない話をしたい。 ほんとうにとりとめもないことなので、ここに書くのもどうかと躊躇ったが、最近、なにかというとチラチラとあたまをよぎることなので、書いて排泄したくなった。 夏の暑い日が続いている。 温暖化の影響とか異常気象とか言われて…
だいぶ以前に自分のなかで確定事項になったことが尾をひいて、状況が変わった今になっても、わかっちゃいるが、その姿勢や態度というものをなかなかにくずせない、ということが、誰しも、ひとつやふたつ、あるかと思われる。 先日、呑み屋でそんな話をしてい…
落語のなかに「雛鍔」という噺がある。 このなかに登場する植木屋の倅というのが「いかんともしがたい」こまっしゃくれた腕白で、これが笑いを誘うという根太になるのだが、最近この噺を聴いていて、ふと思い出したことがあった。 若い頃、バックパックを背…
学生の頃に哲学の読書会というものがあって、そこへ参加したときに、シモーヌ・ヴェイユという人の、こんな箴言に出会ったことがある。 「求める目的とは反対の結果を生む努力がある。一方、たとえうまくいかないことがあっても、いつも有益な努力もある」 …
いつだったか、呑み屋で後輩から聞いた話である。 その後輩が高校生の頃、いまからもう30年近く前のことになろうか、当時、アメリカのほうで、どうやらヒップホップという音楽が活況を呈しているらしい、ラッパーやDJと呼ばれる人たちがいるようで、その…
落語の数ある噺のなかでも、もっともばかばかしく、きわめつけに奇々怪界で、シュールさの極北とでもいえる噺がこの演目となるのではないでしょうか。 江戸寄席で「あたま山」、上方落語では「桜ん坊」と呼ばれる演題で、このタイトルもじつに意味深です。 …
毎年想う。 ついにこの季節がやってきたと。 蚊、である。 ウチは5階建てマンションの5階なのに、なぜか蚊がいる。 蚊がやってくる。 蚊が飛来する。 蚊が漂っている。 それくらい、蚊とのたたかいに追われる。 いろいろな対策をとるも、それでも、夜、寝…
(つづき) 二歩目。 秘密基地が林立し、秘密裡に潰しあうというフェーズが進化して、一時的に、単純な破壊活動だけが先行するようになる。 つまりは、自分たちの秘密基地をつくる、ということはしなくなり、ただ潰すことだけを目的に徘徊する輩が出始めたの…
むかし、秘密基地遊びというのが流行った。 現在、アラフォー、アラフィフあたりの年代の方々に該当する思い出ぶかい遊び、ということになるのだろうか。 それ以前の年配の方々、あるいは現在の子どもたちも、こういった遊びをやっていた、あるいはしている…
先日、歯科の待合室で、眼鏡をかけながら、メガネ、メガネと、自分の眼鏡を探している年配の人を見かけた。 まあ、よくある話である。 今日は、こういう話を思いつくままに挙げてみようと思う。 ちなみに、たった今も、似たような事例が発生した。 どういう…
落語のなかに「崇徳院」という噺がある。 いわゆる恋煩いをあつかった噺なのだが、落語のなかで色恋沙汰や艶話をあつかったものは、どちらかというと遊女、女郎相手が多いなかで、この噺では、さる大家の若旦那が清水の茶屋で偶然出会ったお嬢さんにひと目惚…
睡眠の加減というものがむずかしい。 仕事が夜遅くに終わることも多く、帰宅して、深夜に寝床につくということもしばしばである。 翌日が、ではなく当日になってしまうが、休みの日となっている場合など、夕方まで寝てしまうときがある。 ところが、そういう…
コンビニで昼飯に、おにぎり2個とブラックコーヒーを購入したら、一緒にランチをしようとした人に驚かれたことがある。 その人が言うには、おにぎりに合わせて買うのなら緑茶などの和風のお茶、ブラックコーヒーに合わせて買うのならサンドイッチなどのパン…