粗忽長屋で蒟蒻問答

無駄な方便、無用の用、脳味噌を棚卸する、そんな雑草咄しと落語と書見

【落語】古典落語案内

古典落語のスパイシーなお噺したちを日々の暮らしの添えものにどうぞ。落語ファンによる私的小噺案内です

【落語】蒟蒻問答/餅屋問答

落語のなかでも、よく知られた演題であるこのお噺し。江戸寄席で「こんにゃく問答」、上方落語では「もち屋問答」と呼ばれ、噺家のなかでも客ウケが良いとされる、華やかな名作といわれています。 登場する人物たちもみな個性的で、噺のスジもよく練られてお…

【落語】粗忽長屋

この噺、大袈裟なもの云いになるかもしれませんが、落語的発想の粋を集約したような超現実的なおはなしとなります。 しかも「ボケ」の究極形といえるかもしれない一言が飛び出す、瞠目すべき展開と落ち(サゲ)。 落語の世界の扉を開ける最初の一話としても…

【落語】あたま山/桜ん坊

落語の数ある噺のなかでも、もっともばかばかしく、きわめつけに奇々怪界で、シュールさの極北とでもいえる噺がこの演目となるのではないでしょうか。 江戸寄席で「あたま山」、上方落語では「桜ん坊」と呼ばれる演題で、このタイトルもじつに意味深です。 …

【落語】居残り左平次

落語の数ある噺のなかにもヒーローものとでもいえる噺がいくつかあります。この噺はそんなヒーローもののなかでも出色したでき栄えの傑作となります。 落語の世界で語られるヒーロー(あるいはアンチ・ヒーロー)とは、どのような人物なのか? そして演題に…