【読書】書見寸評
コミックス刊行ならび映画公開から40年ほどを経てもなおリアルタイム感を損なわない強度を誇る、いまなお日本のマンガ、アニメーション作品の頂点に位置しているといっても過言ではないマスターピースである。圧倒的な画力、クールな音像性、そして最高に…
音楽に関心のある人なら、どなたでもおそらく気になるであろう話題。すでに楽器をやっている人も、やっていない人も、数ある楽器のなかで自分と相性のいい楽器はどれなのか? ──興味をそそるお題である。この自分にとっての「運命の楽器」とはどれか、につい…
モワッと感じているツカミどころのない考えが、あらわれては消え、流れ去ってはぶり返す、といったことが誰しもあるかもしれない。 こういったとらえどころのない想念の曇り空を晴らしてくれるのが"気づき"ということになるのだろうが、気づきは、だれかの…
都会の雑踏や繁華街の喧騒から外れて裏路地などに入ったときに、ふいに現れたひと気のない濃密な静寂に呑まれて、この世界に自分ただ一人だけが存在している、といった感覚に打たれた経験はないだろうか。 もしも、そんな静謐で、ある意味で"神聖な"感覚を…
個人的に問答無用の推しの一冊で、当ブログのコンセプトの一端ともなった本である。良本中の良本、"本たるべき本"とでもいえようか、あまり本に馴染みのない人でもすっと入り込める短文集で、本の虫や活字中毒者の方々には一服の清涼剤のようなものとして…